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旅のマメ知識
マナーについて
レストランでの食事
レストランに入って座ると、まず出されるのがお茶。料理が違うと、お茶の種類や器、入れ方も違い、作法も色々ある。そして中国の宴席にアルコールは欠かせない。日本で馴染み深い紹興酒は食欲増進のための軽い酒で、中国の宴席では茅台、二鍋頭などアルコール度数が非常に高くて強いものを好む。
中国料理は栄養価と美味しさを重んじると同時に、料理の配膳順序も大切にしている。最後に出されるものはスープに決まっているが、これは西洋との大きな相違点で、中国式は「前菜⇒メインディッシュ⇒スープ⇒点心⇒デザート⇒果物」順。中国の8大料理の宴席も一般の宴席も、基本的にはこのようなコースになっている。
宴会や接待では、食事を残すことで「満腹です。満足しました。」と招待者に意思表示をするが、普通の食事の際はすべて食べてかまわない。ただし全体的に量が多いため、最後のほうの料理が食べられなくなったり、食べすぎになりやすいので注意すること。
トイレ
近年は観光スポットや都心部を中心にきれいな公衆トイレの建設が進んでおり、ドアもあって清潔。高級ホテルはほぼ整備されている。一部では、有料のトイレがある。
高級ホテルのトイレを除いて水洗式のトイレでも紙を流してはいけない。配水管が詰まるので備え付けのカゴの中に入れること。
ドアのないトイレは顔が見えることからニイハオトイレと呼ぶ。習慣の違いからカルチャーショックを受けることもあるかも知れないが、それも中国旅行の楽しみのひとつにしてしまおう。
道路の横断
中国の道路は日本とルールが違い右側通行なので、横断する時は特に左側に注意。また中国の交差点では車は常時右折可能なため、注意が必要。中国人の流れにそって渡るとよい。
環境と生活習慣の違いについて
食べ物
慣れない料理と水でおなかの調子が悪くなることもある。中国料理に関しては別の項目でも紹介したが、大抵は量が多いので消化不良に注意したい。食中毒などは少ないが、様々な要因で下痢になることがあるので、自分の飲みなれた整腸剤を持ち歩くほうがよいかもしれない。

水道の水は衛生面では問題ないが、日本の軟水と違って硬水のため、日本人のおなかにはあわず、あたることもあるので飲まないこと。また水気の多い生野菜や氷も注意が必要。現地の人は湯ざましや自分で入れたお茶を飲んでいる。気候の特長として、空気が乾燥しがちである。汗をかいてもかいていないように感じるが蒸発しているので、水分は充分摂ることが必要。ミネラルウォーターや蒸留水がどこででも安く手に入る。ホテルの部屋も乾燥しているので枕元に水を入れたコップを置くなどの対処も必要。また、部屋で洗濯物を干すとよく乾くので一石二鳥。
高山病
飛行機などで低地から高地へ急速に移動するとなりやすい。どのくらいの標高でどのような症状がでるかは個人差がある。
対策としては
(1)ゆっくり行動
(2)禁酒
(3)深呼吸をする
(4)水分を多めに摂ってよく排泄する
(5)睡眠薬や風邪薬は服用しない
などがあげられる。ちょっとした体調の変化にも敏感に注意すること。
買い物について
帰国後、商品の不備に気付いても、日本から返品交換をすることは難しい。箱や袋に入ったものを買う場合はその場で開けて確認すること。ほしいものと色や模様が違ったり壊れていることもある。また偽物にも注意が必要。骨董品など高価なものは自分が納得のいくものを納得のいく値段で買うこと。その場で大金を支払い、帰国後自宅に託送してもらうという買い物は、馴染みの店やよほど信用がある店以外ではしないほうが無難。 市場や個人商店では価格が言い値なため、値段交渉が必要。筆談でも充分できる。
持って行くと便利なもの
ウエットティッシュ
手が汚れたときはもちろん食器の汚れが気になるとき、お手洗いが衛生的でないときなど、いろいろな場面で大活躍する。
ポケットティッシュ
ウエットティッシュと同じく非常に役に立つ。トイレは紙がないことが多く、ちょっとしたホコリを払ったりするのに便利。多めに持っていって損はない。
大小ビニール袋
中国では袋が丈夫でないことも少なくない。重いものを入れるとすぐ延びたり切れる場合もあるので、日本のスーパーの袋を持っていると安心。小さい袋はちょっとしたものを入れるのに使い勝手がよい。
ハンドクリーム、リップクリームなど保湿用品
気候がとても乾燥している為、手がかさかさになり、逆むけもできやすい。顔もつっぱってくるので要注意。特に女性の方には必需品。